[TGS 2020]「ニーア関係者トークほとんど新情報はないでスペシャル」レポート。「ニーア」シリーズ若手クリエイターが,ニーアやヨコオ氏についてざっくばらんに語った


 スクウェア・エニックスは2020年9月26日,東京ゲームショウ2020 オンラインでの生放送番組「ニーア関係者トークほとんど新情報はないでスペシャル」を配信した。
 9月24日に配信された公式特番を受けての開発陣によるトーク番組で,タイトルにあるとおり新情報は基本的になく,ニーアやその開発陣にまつわるざっくばらんな内容で行われた。本稿ではその模様をお届けする。

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※画像は配信映像をキャプチャしたものです

 出演者は,ニーアシリーズプロデューサーの齊藤陽介氏,ニーアシリーズクリエイティブ・ディレクターのヨコオタロウ氏,ニーアシリーズコンポーザーの岡部啓一氏「NieR Replicant ver.1.22474487139…」ディレクターのトイロジック・伊藤佐樹氏「NieR Re[in]carnation」ディレクターのアプリボット・松川大地氏「NieR:Automata」シニア・ゲームデザイナーのプラチナゲームズ・田浦貴久氏の6名。

左から,齊藤陽介氏,岡部啓一氏,伊藤佐樹氏,松川大地氏,田浦貴久氏。ヨコオ氏は頭部を置いて,カメラの外から参加した
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 齊藤氏は「ほとんど新情報はない」と強調しつつ,番組の最初に「NieRゲームシリーズ10周年記念くじ(仮)」「ねんどろいど NieR:Automata 2B」など,グッズについての初出情報を公開した。前者はニーアや2Bのフィギュアのほか,9月24日の番組でMCの安元洋貴さんが手にしていたエミールのパペットもラインナップに入るとのこと。価格や発売日,どこで販売するかは現状すべて未定。後者は9月29日の予約開始で,2021年2月発売予定となっている。

「NieRゲームシリーズ10周年記念くじ(仮)」の景品となるフィギュアの3D原型
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エミールのパペットも,この10周年記念くじ(仮)の景品となる予定だ
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「ねんどろいど NieR:Automata 2B」。発売はグッドスマイルカンパニーより
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ねんどろいど2Bのサンプルも披露された。交換用表情パーツや武器,ポッドなども付属する
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「NieR:Automata」×SuperGroupiesのアパレルも紹介。スクエニ宣伝担当氏の希望で,松川氏がモデルに。受注限定生産で,SuperGroupiesの公式サイトで予約可能(一部は近日予約開始)
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 後半のトークパートでは,伊藤氏,松川氏,田浦氏の若手クリエイターを中心にテーマを決めてのトークが繰り広げられた。
 最初は,これまであまりメディアに露出していなかった伊藤氏と松川氏にスポットが当たった。伊藤氏が在籍するトイロジックは,かつてヨコオ氏も在籍し「NieR Replicant / Gestalt」の開発を手がけたキャビアの元スタッフが設立した会社。過去にニンテンドー3DS版「ドラゴンクエストXI」の開発協力をしたことなどが縁で,今回,伊藤氏が「NieR Replicant ver.1.22474487139…」のディレクターに就任している。

 一方の松川氏は,「NieR:Automata」のキャラクターデザインを手がけたCyDesignationの吉田明彦氏のつてで,同じグループ会社であるアプリボットに「NieR Re[in]carnation」開発の依頼があったことが,開発に携わるきっかけになったとのこと。

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 ここで田浦氏が「ヨコオさんの初印象は?」と尋ねると,松川氏は「事前情報では怖い人だと教えられていた」と返答。「気に入らないと,瞬間的に人を変える」という噂で,手汗びっしょりで対面したと告白した。伊藤氏も元キャビアのスタッフから「妥協をしない人なので,変なところを見せると叩きのめされる」という印象を聞かされていたそうだ。ヨコオ氏のその後の印象については,トーク後半のテーマに続いている。

 ここからは開発者3人にトークテーマが提示された。最初のテーマは「私が好きなニーアシリーズの曲」で,作曲者の岡部氏を前に好きな曲と理由を語った。

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 田浦氏は「イニシエノウタ 運命」,松川氏は「カイネ / 救済」,伊藤氏は「カイネ / 逃避」と,全員が「NieR Replicant / Gestalt」の楽曲を挙げた。また伊藤氏は「NieR:Automata」の「穏ヤカナ眠リ」の和む感じも好きとのことで,これも全員が同意している。

 楽曲のタイトルをどうやって付けているのかを松川氏が尋ねると,「曲名は基本,ヨコオさんに付けてもらっている」と岡部氏は返答。CDの発売やコンサートなどで,曲名が必要となったときに付けていると齊藤氏が補足した。

 また岡部氏自身が好きな曲について尋ねられると,「実は作っているときは分からない」とのことで,それらが世の中に出たときに評判を聞いて,改めてそれがいい曲だと感じるようになると述べた。それに対して「岡部さんは『Weight of the World』が好きなんじゃない?」とツッコミを入れたヨコオ氏。同曲が完成したときに,「いい曲できた!」と岡部氏がアピールしてきたことがヨコオ氏の印象に残っていたそうだが,岡部氏は「基本,どの曲でも言う(笑)」と反論していた。

 続いてのテーマは「私が思うニーアシリーズの未来」。伊藤氏は「ゲームから始まり,舞台やスマホへの展開など,常に新しい体験や表現を取り入れていき,それがこれからさらに広がっていく」と予想する。また「個人的に,ニーアで学園ものをやりたい」と付け加えた。

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 松川氏は,いちユーザーとして「あと3本ぐらい,ニーアの冠が付いたゲームを遊んでみたい」と述べ,田浦氏もそれに同意。それを受けたヨコオ氏は「とりあえず1本はアダルトゲームを作りたい」とコメントすると,「それはスクウェア・エニックスからは出せないよ?」と齊藤氏がツッコミを入れた。

 3問めは「ゲーム作りで心がけていること」。伊藤氏は「そこに驚きがあるか」という点を常に気にしていると回答。体験中に「おっ」と思えて,それがプレイした本人だけの体験だったと思えるものがあるかということを意識して制作をしているという。

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 松川氏は「女性を想像する」と意味深な回答。より幅広い層にアピールできるよう,演出などを作るときに,女性のユーザーが喜んでくれるようなものを常に考えているとのこと。田浦氏が「ヨコオさんの作品は女性ユーザーも多いですが,女性ユーザーに向けているんですか?」と聞くと,「それはしていない」とヨコオ氏。「ドラッグオンドラグーン」のアンケートでは女性からの声が多かったので,「NieR Replicant / Gestalt」では男性ファンを取り込むために「週刊少年ジャンプ」をひたすら読んで参考にしたそうだ。しかし結果としては,より女性ファンが増えてしまい,よく考えると,参考にした漫画が「BLEACH」と「HUNTER×HUNTER」という女性ファンの多い作品だったとオチをつけていた。

 そして田浦氏がゲーム制作で意識するのは「自分が触っていて楽しいか」ということ。長く作り続けていく中で,常に自分が触って楽しく遊べるものでないと,モチベーションも続かないと話していた。
 この質問に付随し,齊藤氏が「10年後どうしたいの?」と尋ねると,全員が(上の役職に就くことががあったとしても)現場でゲームを作っていたいと答えた。

 最後のテーマは画面に注釈が出たあとに,「私からみたヨコオタロウ ヨコオさんの良いところ/悪いところ」が語られた。

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 伊藤氏が挙げたヨコオ氏の良いところは,「若者のことを気にしてくれる」という点。常に話題を振り,後進のことを気に留めてくれていると感じるのは,松川氏と田浦氏も同じで,開発者がやりたいことを尊重してくれるので,やる気のある若手からすると,ヨコオ氏との仕事は楽しいだろうと称賛した。

 一方,悪いところについては,「確認物がたまりがち」と松川氏。「そういうときに限ってヨコオさんは,Twitterで料理の写真を上げている(笑)」と続ける松川氏に,ヨコオ氏も「確かに俺,確認物を返さないです。がんばります」と反省の弁を述べた。

 また田浦氏はヨコオ氏について,「素晴らしい作品を作ることが尊敬できるところでもあり,ムカつくなと思うところでもある」とコメント。「すごく頭が切れるので,悪巧みをされると,被害を被ることがある(笑)」とも話していた。

 そんなヨコオ氏と一緒に仕事をするようになって,伊藤氏は「今までになかった新しい価値を作る」という意識をグッと引き上げられたという。「何この仕様!?」と思わせながらも,それをちゃんと面白さにつなげて,ユーザーに伝わるよう整えるところまでやっているということを,一緒に仕事をしたことで実感し,自分もそういったことをやっていこうと思ったと述べた。

 それを受けたヨコオ氏は最後に「今日でこういう番組に出るのは止めようと思いました」と,照れ隠しとも思える宣言をして,番組を締めくくった。

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著者: ” — www.4gamer.net

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