Lightning Gamesは2020年9月24日,東京ゲームショウ2020 オンライン内にて配信番組「霹靂一閃!Lightning gamesが送る傑作3選」を実施した。番組では同社の新作3タイトルの開発ストーリーと,実機ゲームプレイがお披露目されたので,その内容をお届けしよう。
番組内で紹介されたのは「HARDCORE MECHA」(PC / PS4 / Nintendo Switch)「荒野のハーク(HAAK)」「アノー: ミューテーショネム」(PC / PS4)の3タイトル。それぞれの開発者が開発に至った経緯や,本作の魅力を語っている。さらに,番組の最後では「Project Morpheus」というLightning Gamesが開発する新タイトルも発表された。
それでは各タイトルごとに紹介していこう。
霹靂一閃!Lightning gamesが送る傑作3選
HARDCORE MECHA
「HARDCORE MECHA」はRocket Punch Gamesが開発する,ロボットをテーマにした2Dアクションゲームだ。PlayStation 4版とPC版はすでにリリースされているが,2020年10月15日にNintendo Switch版がリリースされる。
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本作は4頭身ほどのコミカルなデザインのキャラクターとロボットが特徴だが,その物語はハードコアだ。
舞台は火星の開拓と植民が行われている西暦2221年,ネオ国連と反乱組織との大規模な衝突が目前に迫っている状況である。主人公は民間軍事会社ハードコア・ディフェンスに所属する傭兵であり,ネオ国連軍と反乱組織の戦いに関わっていくことになる。詳しいゲーム内容については,4Gamerでプレイレポートを掲載しているのでそちらを参照してほしい。
番組では本作のプロデューサーを務めたLouiky Mu氏が,開発時の出来事や本作に込めた思いなどを語っている。例えば,ゲーム内で描かれる戦役は,合理性を持たせるために実際の戦役を研究して作り上げたこと,開発を始めた当初は3人という小規模で,クラウドファンディングで本作を知り,その夢を共に追いかけてくれる仲間として参加してくれたことなどだ。
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また,本作の主題歌「Dash & Strike」を歌う影山ヒロノブさんもコメントを寄せている。興味深いエピソードも多いのでぜひチェックしてみてほしい。
荒野のハーク(HAAK)
2つめのタイトルはBlingameが開発する「荒野のハーク(HAAK)」だ。文明社会が崩壊した終末世界を舞台にした,いわゆるメトロイドヴァニアと呼ばれる2Dプラットフォームアクションゲームで,Steamにて9月16日より早期アクセスがスタートした。
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特徴はシームレスな世界,手描きのアニメーション,そしてリズミカルな戦闘とアクション。主人公はタイトル名にもなっているハークという少年で,荒廃した世界で,祖国のため,そして生き残るために戦う。幼さが残る少年のハークが,責任感のある大人へと成長していく物語が描かれるという。
映像ではCEOのDerek Huang氏,プログラムリーダーを務めたLyu Mao氏,プロデューサーのTutle氏が本作について語っている。世界観をどう表現していくかや,グラフィックスと音を同期させて,映画のような臨場感のある体験を作り上げる手法が明かされたほか,本作に登場する数少ない女性キャラのリー・シャンランについての裏話や,ステージデザインにかける思いなども説明されている。
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また,Steamにて早期アクセスが始まった本作だが,その期間は1年ほどを予定しているという。現在は4〜5時間ほどのプレイ時間を10時間以上に拡張する予定とのことだ。さらにNintendo Switch版のリリースや,DLCの開発も計画しているようなので,今後の動向にも注目しておきたい。
アノー: ミューテーショネム
傑作3選の最後を飾るのはThinking Starsが開発する「アノー: ミューテーショネム」だ。本作はSCP(関連記事)の世界観を下敷きにしたサイバーパンクな世界が舞台で,主人公アンの冒険が描かれる。本作も2Dをベースにした,いわゆるメトロイドヴァニアなゲームだが,最大の特徴は2Dと3Dの融合にあるという。例えば,バトルは2Dで繰り広げられるが,探索や謎解きなどは3Dで行われる。
また,アクションだけでなくアドベンチャーやRPG的な側面もあり,さまざまな要素が融合した作品であるようだ。
ChinaJoyで2回,TGSで1回プレイレポートを掲載しているのでそちらも併せてチェックしてみてほしい。
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番組では本作のディレクターを務める小山玲央氏,アートリーダーのJian Zhang氏,コミュニティマネージャーのMartho Ghariani氏,プロデューサーのPingwen Zhang氏が本作について語っている。ちなみに小山氏には昨年のChinaJoyでインタビュー(関連記事)を行っているので,そちらもチェックしてみてほしい。
「アノー: ミューテーショネム」は2020年12月にPlayStation 4版がリリース予定だ。
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Project Morpheus
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傑作3選というタイトルで実施された番組だが,その終了間際にLightning Gamesが自ら手掛ける新作「Project Morpheus」の存在が明らかになった。本作のプロデューサーであるLi QuiGuo氏によれば,コアなゲームプレイ部分は「バイオハザード」や「サイコブレイク」などに似ており,資源を管理することの重要性に焦点を当てたものなのだという。開発は初期段階で,チームを拡大しているとのことだ。
プロローグは2,3か月でリリースされる予定とのことなので,続報に期待したい。
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著者: ” — www.4gamer.net ”