バトロワ×MMORPG「A3: STILL ALIVE」をプレイ。広大な世界での大冒険も,近年主流のバトルロイヤルもこれ1本で


 Netmarbleは2020年11月10日,スマホ向けMMORPG「A3: STILL ALIVE スティルアライブ」(iOS / Android)を配信する。

 本作は伝統的なMMORPGでありながら,近年FPSで主流の“バトルロイヤル”コンテンツも兼ね備えた,2020年らしい欲張りタイトルだ。

 今回はリリースに先立ち,ゲーム序盤をプレイすることができたので,そのインプレッションを交えつつ概要を紹介していこう。

MMORPGパートは,共闘キャラと大規模PvPに注目

 往年のMMORPGファンならピンとくるだろうが,本作はガンホー・オンライン・エンターテイメントが2007年11月1日まで日本でサービスしていた,PC向けMMORPG「A3」の流れを汲むスマホゲームだ。

 作中ではプレイヤーを導くガイドキャラクターに,同作の登場人物「預言者レディアン」が起用されているなど,在りし日のA3の名残りを思い起こさせてくれるファンサービスも散りばめられている。

 新生したA3の世界でプレイヤーは,近接アタッカー「狂戦士」,ディフェンダー「守護戦士」,近接アタッカーかつ敵の弱体化に長けた「暗殺者」,遠距離アタッカーのうち魔法系の「魔術師」,物理系の「弓使い」の5種類のなかから,好きな職業を選んでゲームをはじめる。
 なお,キャラクターアバターの性別は職業ごとに固定となり,その内訳は近接3職が男性,遠距離2職が女性となる。

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 MMORPGパートでは,伝統的かつスマホゲームらしく最適化された冒険を楽しめる。オート機能も充実しており,ながらプレイも可能だが,PvPコンテンツなどでは手動操作が求められる形だ。
 また大きな特徴として,ローンチ時点で全273種類もいるという,共闘キャラクター「ソウルリンカー」の存在が挙げられる。

 ソウルリンカーは攻撃型・防御型・サポート型の3タイプに分類され,プレイヤーは手持ちから3体まで選んで冒険に同行させつつ,いずれか1体を戦闘に参加させることができる。
 したがってプレイ中は,ダンジョン特性や敵相性にあわせて,より攻略に適したソウルリンカーを運用できるかが重要となる。

 ソウルリンカーには「レアリティ」「アップグレード」「練成」といった要素も備わっていたので,育成や収集の欲も刺激されやすかった。

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 加えてMMORPGパートでは,100vs.100の大規模PvPコンテンツ「暗闇の侵食」も楽しめる。こちらは後述するバトルロイヤルパートとは異なり,冒険で育成したキャラクターをそのままPvPに投入するものだ。

 残念ながら配信前とあり,本コンテンツを実際にプレイできてはいないが,その内容はプレイヤー同士でポイントを奪い合い,それに応じて戦績順位が変動する,ドラマチックな展開を楽しめるものだという。

 ランキング上位者にはソウルリンカーの召喚アイテム「ソウルスター」が贈られるというから,対戦はかなり白熱することが予想される。

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バトルロイヤルで興奮の1プレイ+キャラ育成を促進

 “STILL ALIVE(まだ生きている)”。本作のサブタイトルからして意気込みを感じるのが,目玉コンテンツ「バトルロイヤル」パートだ。

 バトロワの参加枠は“全30プレイヤー”。対戦形式は個人戦とチーム戦(最大3人)の2種類となる。いずれのルールも最後まで生き残った1人,もしくは1チームだけが優勝というシンプルなものだ。

 詳しい内容はここから説明していくものの,あらかじめ伝えておくと,「期待どおりのMMORPGチックなバトロワ」であった。

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 バトロワでは,全プレイヤーがキャラクターレベル1の状態から競い合うが,MMORPGパートにおけるキャラクターや職業の制限は関係なく,好みの武器種を選んで使うことができる。

 つまり,狂戦士が遠くから弓を射ってもいいし,魔術師が肉弾戦で斧を振るってもいい。スキルも育成したキャラクターのものではなく,武器種ごとの固有のものとなる。そうして公平性が保たれているわけだ。

 なお,当初は4種類の武器しか選択できないが,MMORPGパートで一定条件を満たしたり,バトルロイヤルパートで一定回数上位にランキングされたりするなどで,新しいものがアンロックされるようであった。

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 マップは「4つのセクター」で構成されている。参加者が入り乱れる現セクターには閉鎖時間が設けられており,時間経過で開かれる次のセクターに制限時間内に移れなければ,死神がやってきて脱落となる。
 現セクターの制限時間が残り1分になると,次のゲートへのガイドも表示されるが,基本的には手探りで進まねばならない。

 そしてバトロワの掟が定番化したと言える昨今,当然のことながら各セクターのゲート付近では,ライバルを待ち構えて蹴落とさんとする修羅場が勃発する。やっと見つけたゲート前で襲撃されることもあれば,安全にゲートをくぐった先で奇襲されることも。ときにはポジション争奪戦や,制限時間ギリギリでの滑り込みの死闘が起きるかもしれない。

 ゲートという分かりやすい死地があるからこそ,近づく前にバフをかける,範囲攻撃の即発動を構えておくなど,生き残る準備が大切だ。

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 バトロワの初動では,周囲のモンスターを倒して,経験値や武器強化アイテム,装備品や消耗品などを集めていく。このあたりの機微は,数あるバトロワタイトルにおける立ち上がりと同じようなものだ。

 また特別なモンスター「監視者」は視界を広げる“ランタン”を,「ミミック」は強力な装備品をドロップする。見つけたら優先して倒したいが,やはり隙を狙わなければ奪い合いとなり,早期脱落もありえる。

 戦闘用のスキルは,バトル開始時および武器強化レベルが上がるごとに“ランダムに2つのスキルが提示”され,いずれか1つを選択できる。これがまたくせ者で,範囲攻撃がほしいのに単体攻撃とバフの2択を迫られたりして,自分の運のなさを痛感することもしばしば。
 なお,すでに習得済みのスキルを再度選択すると,同一スキルのレベルが上昇する。多様性を取るか,一点突破を取るか。自身や参加者の状況,個人戦とチーム戦とでも戦略に変化がありそうな部分である。

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 バトロワのセクター内では,ゲート以外でもほかのプレイヤーと遭遇する。他者がいる方向や距離は“足音アイコン”で確認できるので,戦うか逃げるか,状況に応じた選択が求められる。

 さらにマップ上には「占領ポイント」も点在しており,そこに拠点を作るとHP回復サークルを発動できて,戦闘を有利に進められるようになる。とはいえ拠点はほかのプレイヤーとの奪い奪われなので,拠点有利に甘んじていると,不意の奪取からの大逆転なんてことも予想される。

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 操作方法に関しては,MMORPGパートで便利なオートモードが使えない。基本的に手動操作だ。しかしターゲティングだけはオートで,近くにいる敵を自動で狙ってくれるので,小さめなスマートフォン画面でもプレイしやすく感じた。手動ターゲティングも可能だが,好みで選ぼう。

 さて,そうやって激動のバトロワを生き残る,あるいは無念の結果で終えると,「ランキング報酬」と「キル/アシスト報酬」をそれぞれ獲得できる。これらの報酬は経験値アイテム,各種強化アイテム,ソウルリンカーなど,いずれもMMORPGパートで利用するものだ。
 つまり本作では,誰もが公平な状態で遊べるバトルロイヤルパートに挑戦することで,そもそものMMORPGパートの攻略をブーストし,冒険をより有利に進められるようになっているのである。

MMORPGパートには,ギルドやレアアイテム収集といったオーソドックスな要素も当然のように存在する。MMORPGとしての作りは実に手堅い
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 まとめると,本作はMMORPGないしバトルロイヤルをそれぞれ堪能できるが,その実は“バトロワへの挑戦がMMORPGのキャラ育成を促進する”といった,相互作用を意識したゲームデザインと言える。

 バトロワ系の対戦は,それ単体の1プレイだけでも手に汗握る興奮を味わえるものだが,本作は単に「MMORPGに流行りのバトロワコンテンツを乗っけました」というだけではない,バトロワに求められる最低限にして最大限の“公平な対戦様式”を確保しつつ,育成面のインセンティブを用意して,競技性のみに甘んじないゲームサイクルを構築している。
 MMORPGパートの進行につまずいたとき,少なからず要求されるファーミングをバトロワで肩代わりする活用法もありそうだ。

 実際のところ,サービス開始以降にこの仕組みがしっかりと回っていくのかは現段階では判断のしようがないが,とにもかくにもロジカルなシステムを構築した意欲作とは言っていいだろう。
 配信はまもなく。興味のある人は,ぜひ自身で体験してみてほしい。

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