大麻ビジネスに投資するセレブリティ | マイナビニュース

大麻ビジネスに投資するセレブリティ

アメリカでは大麻の合法化が進んでいる。2021年3月だけでも、ニューヨーク州、ヴァージニア州、ニューメキシコ州の3つで、マリファナの規制に関する改正案が議会を通過した。

これにより、全米17州(およびワシントンDC)で成人男性による大麻の摂取が認められるようになった。マリファナのメインストリーム化に伴い、多くの有名人が関連ビジネスへの投資を始めている。アスリート、俳優、ラッパー、バンドマン等が使用を公言し、オピオイドの代用品として摂取しているケースもあれば、純粋な大麻愛好家もいる。マリファナビジネスを運営する21人の著名人を、以下で一挙紹介する。

【この記事の写真を見る】NBAの元スター選手や人気コメディ俳優も

トリキシー・ガルシア「Garcia Handpicked」(Photo: Taylor Jewell/Invision/AP)
去る4月20日、ジェリー・ガルシアの娘であるトリキシーは、大麻草やプレロール、グミ等をラインナップするGarcia Handpickedをローンチさせた。WEBサイトに掲載された彼女と家族からの手紙は、次のような一文で始まっている。「ジェリーへ あなたが私たちのことを誇りに思ってくれていますように」。さらにその手紙では、Garcia Handpickedの商品がエコフレンドリーで高品質であることをデッドヘッズたちに約束するとともに、Berthaと名付けられたキャンピングトレーラーが、ブランドのグッズやオリジナルの音楽、そして「ちょっとした魔法と至福」を乗せて全米各地を訪れる旨が記載されている(ブランドがいち早く展開されるカリフォルニアとマサチューセッツでは、既にツアー日程が組まれている)。

ジム・べルーシ「Belushis Farm」(Photo: Ethan Miller/Getty Images)
ジム・べルーシは単に名前をブランドに貸しているだけでなく、南オレゴンのバナナベルトにあるローグ川の土手に広がる、93エーカーにおよぶ栽培園での収穫作業にも携わっている。俳優から大麻農家に転身し、その新たな事業に真剣に取り組んでいる彼は、本誌にこう語っている。「大麻栽培について、私はしっかりと学びました。専門農家となるには、確かな知識が必要です。価値、科学、薬品、栽培方法、そして大麻が持つ癒し効果を引き出す方法について、私は見識を深めました。これは私だけでなく、世界中の多くの人々にとって身近なことです。ダン・エイクロイドは、いつもこう口にしています。『君の兄のジョンがマリファナ愛好家だったなら、彼は今も生きていただろう』。トラウマを抱えているすべての人々にとって、大麻は癒しの手段であるとともに、傷を抱えた人同士を結びつけるものなのです」

セス・ローゲン「Houseplant」(Photo: Richard Shotwell/Invision/AP)
セス・ローゲンが2021年3月にカリフォルニアでHouseplantをお披露目した時、WEBサイトはアクセス過多によってサーバーがダウンしてしまった。コメディ俳優でストーナーアイコンの彼は、クリエイティブパートナーのエヴァン・ゴールドバーグと共同で設立したHouseplantを、2年前に母国のカナダでローンチさせている。最高級の大麻草3種をラインナップしており、それぞれDiablo Wind、Pancake Ice、Pink Moonという気象現象にちなんだ名前がつけられている。Houseplantは、「大麻愛好家による、大麻愛好家のための大麻」というスローガンを掲げている。

ジェイ・Z「Monogram」(Photo: Quasar/STAR MAX/IPx/AP)
2019年7月、ジェイ・Zの名で知られるショーン・カーターは、カリフォルニアを拠点とするカナビスのライセンス企業Calivaとタッグを組んだ。昨年秋、The Parent Companyのチーフ・ヴィジョナリー・オフィサー(株の50%を保有しているとされる)である彼は、自ら設立したMonogramのブランド名を冠した高級マリファナ、プレロール、そして1.5グラムの「OG Handroll」を発売した。ハンドロールが50ドル以上(カリフォルニア州が定めた高額な大麻税抜き)という価格設定に足踏みした愛好家は少なくなかったが、その評価は上々であり、Leaflyは「『高級』という位置付けと価格に見合ったクオリティ」と評した。ハイプ・ウィリアムスが制作した、カレンシーやチカをはじめとするセレブレティたちがパームスプリングのプールサイドで優雅に佇むMonogramの広告は、現在ロサンゼルス市内の至る所で目にすることができる。

ボブ・マーリーの家族が立ち上げたブランド

スヌープ・ドッグ「Leafs by Snoop」(Photo: Richard Shotwell/Invision/AP)
スヌープ・ドッグは2015年にコロラドで、自身のブランドLeafs by Snoopをローンチした。筋金入りのマリファナ愛好家として知られる彼はそれ以降、事業を大幅に拡大させてきた。彼が所有するメディア企業Merry Janeは、CBDのeコマースプラットフォームを運営している。Tech Crunchの2020年のレポートは、彼がパートナーと共同設立した投資ファンドのCasa Verde Capitalのポートフォリオには少なくとも2億ドルの価値があるとしている。またPoliticoが最近報じたところによると、本名をCalvin Broadusというスヌープは右派のビリオネアCharles Kochを説得し、アメリカ全土でのマリファナの合法化を実現させるべくタッグを組んだという。

トミー・チョン「Tommy Chongs」(Photo: Faye Sadou/MediaPunch/IPX/AP)
セレブによる大麻ブランドの先駆けの1つであるTommy Chongs Cannabisは、マリファナが合法化されているすべての州で流通している。世界で最も有名なストーナーのひとつである同ブランドのラインには、電子吸引器、医療大麻、エリキサ、ブルーベリーとチョコレートミントとストロベリーバナナの3つの味から選べるTHC配合のブレスストリップ等がある。またチョンは、Birthjaysの限定ラインにそのブランド名を提供しており、4月20日よりバースデーキャンドル型の特製ジョイントの売り上げの10%がThe Cal Asian Foundationに寄付される。

シャボ・オダジアン(システム・オブ・ア・ダウン)「22Red」(Photo: Kevin Winter/Getty Images)
システム・オブ・ア・ダウンのベーシスト、シャボ・オダジアンは多忙な男だ。SOADが沈黙を保っている過去15年の間にも、彼はウータンの頭脳RZAとのコラボレーションや、新バンドNorth Kingsleyを始動させる一方で、自身の大麻ブランド「22Red」を立ち上げている。オダジアンが2年前にカリフォルニアで立ち上げた会社は、現在ではネバダ州やアリゾナ州で大麻草やプレロール、電子吸引器を販売している。22Redというブランド名には、オダジアンの数秘学への関心が反映されている。彼の誕生日は4月22日であり、システム・オブ・ア・ダウンがブレイクしたのは彼が22歳の時だった。「それから22年後に、俺は22Redを立ち上げた」。彼は本誌にそう語っている。「22日生まれの人間は、その数字から逃れられないんだよ。俺の2人の息子にしても、誕生日が2歳と22日離れてる」

ボブ・マーリー「Marley Natural」(Photo: Chris Walter/WireImage)
癒し効果のあるハーブをこよなく愛したレゲエ界のレジェンド、ボブ・マーリーの家族が立ち上げたMarley Naturalは、パイプやローリングトレイ、グラインダー等を扱っているほか、太陽光栽培にこだわった大麻草を扱う。他にも屋内栽培の大麻草やプレロール、Studio Sessionsと名付けられた電子吸引器用カートリッジなども取り扱う。同ブランドのWEBサイトには、以下のような記述が見られる。「(ボブ・マーリーは)自然とのヘルシーでサステナブルな関係は、私たち個人の暮らしを豊かにするだけでなく、世界全体のウェルビーイングと幸せにとって不可欠なものだと信じていました」。環境に対する責任と真摯に向き合う姿勢を打ち出しているMarley Naturalの大麻は、環境に配慮した栽培プロセスを実践するカリフォルニアのインディペンデントの農家によって栽培されている。

「ミッションは、マイノリティが運営するビジネス」

ザ・ゲーム「Trees by Game」(Photo: Scott Dudelson/Getty Images)
西海岸を拠点とするラッパー、ザ・ゲームによる大麻ブランドのTrees By Gameは、オリジナルウェアやローリングトレイ、巻きタバコ、大麻草、プレロール等を扱い、ローンチ後の1年間で100万ドル以上の売上げを達成したとされている。「俺たちの目標は、業界トップクラスの品質の大麻を提供することで、このカルチャーそのものを底上げすることだ」。ザ・ゲームは2017年のブランド立ち上げに際し、High Timesにそう語っている。Treesの商品のパッケージングは、もっと話題になってもいいはずだ。プレミアムクラスの屋内栽培による大麻草を収めた白と青または赤と黒の缶、そしてより低価格の屋外栽培の「Blunt Weed」を収めたシンプルなマイラーのバッグは魅力的だ。

ジャリール・ホワイト「itsPurpl」(Photo: Michael Tullberg/Getty Images)
人気を博した90年代のシットコム『Family Matters』のSteve Urkel役で知られる俳優、ジャリール・ホワイトが大麻ビジネスに参入したのはつい先日のことだ。彼が710 Labsと共同で立ち上げたitsPurplは、去る4月20日にカリフォルニアでローンチされた。「ファイアーパープルの大麻草には明確なブランドリーダーがないということが、ずっと気になっていた」。ホワイトはフォーブス誌にそう語っている。「どの企業も注力していないようだったから、それなら自分がやろうと思った」。同ブランドの商品には、ライブレジンTHCの電子吸引器、フジッリでできたフィルターを使ったプレロール「Noodle Doinks」などがある。

ウィズ・カリファ「Khalifa Kush Enterprises Oil」(Photo: Charles Sykes/Invision/AP)
Khalifa Kushはもともと、西海岸で人気を博している様々な品種のバックボーンとなっているクシュのフェノタイプに魅了されたウィズ・カリファにちなんで名付けられた品種だった。「あれを吸った時、これぞ俺が求めていたクシュだと思った」。ウィズはFaderにそう語っている。何年もの間プライベートで嗜んでいたその大麻草を、彼は2016年にコロラドのマーケットに持ち込む。現在では大麻草のほか、電子吸引器、プレロール、食用大麻、大麻濃縮物などを扱う。

メソッド・マン「Tical Official」(Photo: Amy Harris/Invision/AP)
メソッド・マンがTicalという言葉を初めて用いたのは、ウータン・クランの1993年作『燃えよウータン』だ。1994年発表のソロデビューアルバムのタイトルにもなったその言葉は、昨年6月にアフリカンアメリカンが所有するカリフォルニアのディスペンサリーでローンチされた、彼の大麻ブランドの名前ともなっている。2017年に『Desus and Mero』に出演した際に、彼はTicalが「Taking into consideration all lives(すべての命を考慮)」の略であることを明かしている。「ブランドのミッションは、マイノリティが運営するビジネス、そして社会意識の高いディスペンサリーとのコラボレーションだ」。メソッド・マンはそう述べている。「権力に物を言わせて大勢の人間を投獄し、人種差別が根付いている警察に苦しめられてきたコミュニティの存在に意識を向けさせ、経済的不公平さを正すこと。それがこのブランドの目的なんだ」

ジェイソン・ガン「Wilfred」(Photo: GP/Star Max/GC Images/Getty Images)
ジェイソン・ガンはWilfred CannabisのCEOであり、その運営にも積極的に関わっている。オーストラリア出身のコメディ俳優兼プロデューサーである彼が手がけるプレロールWilfredは、2011年から2014年にかけて彼が共同制作し、FXで放映されたTVシリーズの主要キャラクターの名前だ。イライジャ・ウッドが演じるうつ気味の元弁護士が、近所の飼い犬(犬の着ぐるみを着たガンが演じる)と友情を育んでいくさまを描いた同番組は、合計420のストーリーラインで構成されており、初回エピソードでは2人が近所の嫌われ者の家に押し入り、そこで栽培されている植物を盗み出す。

リル・ウェイン「GKUA Ultra Premium」(Photo: imageSPACE/MediaPunch/IPx/AP)
リル・ウェインによる大麻ブランドGKUA Ultra Premiumの商品は効き目が強く、WEBサイトには「愛好家たちに極上の体験してもらうことを目的とする」と記されている。2019年にカリフォルニアでローンチされた同ブランドは、最近ではコロラド州とミシガン州でも流通するようになり、電子吸引器や大麻圧縮物、プレロールに大麻草といった商品を展開しているほか、VIPがウェイン本人と交流するプライベートパーティなども開催している。

「ブランドの目的は、麻薬戦争に巻き込まれた人々に手を差し伸べることだ」

ミッキー・ハート「Mind Your Head」(Photo: mpi04/MediaPunch/IPx/AP)
グレイトフル・デッドのドラマーであるミッキー・ハートによる大麻ブランドは、Magic MinisとSpace Ticketという2種類のプレロールを展開している。ハートの大麻ブランドは、「高揚感を伴う探求心、クリエイティビティの祝福、心と体の健康を重んじる彼の信条」をインスピレーションとしている。

カルロス・サンタナ「Mirayo by Santana」(Photo: Lester Cohen/Getty Images)
ギターの神様カルロス・サンタナによる大麻ブランド、MirayoがラインナップするRadiance(サティバ)、Symmetry(ハイブリッド)、Centered(インディカ)の3種のコンセプトは「心と体の連続性を促し、意識を高みへと導くこと」だ(現在はCBDがメインのEssenceを新たに開発中)。Mirayoのプレロールと瓶入り大麻草のパッケージは、サンタナの南米のルーツにインスパイアされたカラフルなデザインが印象的だ。「ウッドストックのようなイベントを実現させた魂の革命、そして世界共通の愛を育む土壌を失わせないこと、それが私の役目だ」。そう話すサンタナは、大麻を「神聖な知恵へと導く扉」だとしている。

アル・ハリントン「Viola」(Photo: Richard Shotwell/Invision/AP)
祖母が緑内障の治療に医療大麻を服用していたことをきっかけに、2011年に大麻ブランドのViola(祖母の名前にちなんでいる)をローンチしたNBAのスター選手アル・ハリントンは、合法大麻ビジネスの先駆者だ。彼は幾度となく、Violaが他のセレブたちによるブランドとは異なることを強調している。「金のためにやってるんじゃないんだ」。彼は本誌にそう語っている。「ブランドの目的は、麻薬戦争に巻き込まれた人々に手を差し伸べることだ」。ハリントンは昨年、逮捕歴のある人々の社会復帰支援を目的とした慈善イニシアチブ、Viola Caresを発足させた。

ジューシー・J 「Asterisk*」(Photo: Andrew Chin/Getty Images)
ジューシー・Jによる大麻ブランド、Asterisk*がローンチと同時に発売した3品種には、スリー・6・マフィアの「Stay Fly」等のクラシックでジューシーが用いたドラムサンプルおよびループが付属した。メンフィス出身のラッパーは、ロサンゼルスを拠点とするクリエイティブエージェンシーGreen Street、そして多くの実績を持つ起業家のGary Vaynerchukとパートナーシップを締結し、ブランドの発表と同時に「Gah Damn High」というトラックを公開した。その後Asterisk*は、Chronic FogとMystic Potionという2品種をロサンゼルスのMMD Dispensaries限定で発売している。同店ではアパレルとアクセサリー、そしてドラムサンプルとループキットも取り扱う。ジューシーは本誌にこう語っている。「マリファナの合法化が進んでいる今、新たな都市や州で取り扱いを始めたり、新種を発表するのを楽しみにしてるよ」

B・リアル「Dr. Greenthumbs」(Photo: Rudy Torres/Image Press Agency/Sipa USA/AP)
2018年のローンチ以来、B・リアルが運営するディスペンサリーDr. Greenthumbsはカリフォルニアに6店舗を構えており、近日中に7店舗目ができると言われている。大麻のコミュニティと深い繋がりのあるサイプレス・ヒルのラッパーは、以前からビジネスマンとしての手腕を高く評価されていた。「Hits from the Bong」等のストーナークラシックを生み出した彼は、合法大麻ビジネスに真剣に取り組んでいる。彼は業界関係者が集まるイベントに頻繁に参加し、複雑な規制に対処しつつ大麻ブランドを展開する方法についてレクチャーしているほか、最近ではBETのドキュメンタリー『SMOKE: Marijuana + Black America』にも出演した。

「リラックスするためにお酒を飲むような習慣はやめにしたい」

メリッサ・エスリッジ「Etheridge Botanicals」(Photo: Owen Sweeney/Invision/AP)
2004年に乳がんが発覚した後、ロックミュージシャンのメリッサ・エスリッジは医療大麻を服用するようになった。「自分の体、健康、そして未来について、それまでとは違う考え方ができるようになった」。彼女は2013年にCNNに寄稿したコラムでそう綴っている。昨年に息子をオピオイドのオーバードーズで失ったエスリッジは、オピオイド中毒の原因と影響に関する科学的研究の支援を目的とし、自らの名を関した基金を設立した。彼女の大麻ブランドEtheridge Botanicalsは、市販薬の代替となるものを提供することを目的としている。「『Ambienを毎晩摂取するのは嫌。リラックスするためにお酒を飲むような習慣はやめにしたい。それが体に良くないってわかってるから』。そんな風に感じている中年女性に手を差し伸べたい」。彼女はそう話している。彼女の会社は、大麻に関する法律の改正を訴える非営利団体のThe Last Prisoner ProjectやThe Santa Cruz Diversity Center、安価または無償で大麻を必要とする人々に提供する団体WAMM Phytotherapiesを支援している。

ウィリー・ネルソン「Willies Reserve」(Photo: Wyatt Counts/AP)
ウィリー・ネルソンは、ホワイトハウスの屋上で大麻を吸った唯一のセレブレティかもしれない。赤髪の訪問者は1980年に、ジミー・カーター大統領の息子チップと共に、手に持ったジョイントに火をつけた。カーターは2020年に公開されたドキュメンタリー『Jimmy Carter: Rock & Roll President』で、その事実を認めている。ネルソンがマリファナの愛好家であることは、何十年も前から広く知られている。大麻が合法化される何年も前から、ネルソンは医療目的での大麻の効能、そして大麻ビジネスの可能性について主張していた。「合法化が進んでるのはいいことだよ。大麻が有害なドラッグじゃないという、私の主張が正しかったということが証明されているわけだからね」。ネルソンは2019年に本誌にそう語っている。「あれは薬なんだ」

from Rolling Stone US

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